こんにちは せんり です

国際結婚の失敗例を知りたい
国際結婚を考えているが、失敗したくない
この記事でわかる事
国際結婚をしている私が、4人の国際結婚での離婚経験者の方と離婚に向けた話し合い中の方にインタビューを行いました。
経験したからわかった具体的なお話を元に、国際結婚の失敗例について考えていきましょう。
目次
実際の国際結婚の離婚率はどれくらい?70%はウソ!?
国際結婚は離婚率が高いというのはよく言われる話。
私自身が結婚する時にも、
離婚する確率高いし大丈夫?と、よく聞かれました。
両親や親戚ももちろん心配していました。
よくテレビやサイト等で、国際結婚の離婚率は70%とかいわれていますが、
まじか、3組に2組が離婚。。
日本人の確率の2倍くらい。。
と思っている方。過去の結婚前の私も同じように思っていました!
でもそれは間違いです!
国際結婚で離婚している数は 30.5%
日本人同士の離婚している数は 30.2%
実際はほとんど変わらないことがわかりますね。
離婚率という言葉は全体の結婚を100%として計算するものではありません。
それを知らない人達が、離婚率だけをみて判断し、70%という数字が一人歩きしているように思います。
詳しい計算の仕方はこちらでわかりやすく説明してくれているので、
今回は省きます!
これから国際結婚を考えている方には少し安心してもらうことができたのではないでしょうか?
私の周りの国際結婚カップルも離婚している人もいますが、
仲良くやっているカップルが圧倒的に多い印象です。
国際結婚の主な離婚原因は?実際の失敗例
実際に国際結婚で離婚してしまった人達の離婚原因を見ていきましょう。
国際結婚をする際に離婚するつもりでする人は居ないとおもいますが、
実際の原因と理由を知って、どのような場合に離婚してしまうのか知っておいたほうが良いかもしれません。
ここでは実際に私がインタビューした内容と共に紹介していきます。
今回インタビューさせて頂きいたのは3名の国際結婚での離婚経験者の方です。
Aさん 女性 29歳 日本人 アメリカ 人との離婚経験 有
Bさん 男性 32歳 アメリカ人 日本人との離婚経験 有
Cさん 女性 35歳 フランス人 日本人との離婚経験 有
Dさん 男性 45歳 日本人 中国人との離婚に向けた話し合い中
それでは見ていきましょう!
文化の違いによるストレス
Aさん 女性 29歳 日本人
元夫は和食がほとんど食べられませんでした。白米も胃がもたれるといって嫌いでしたし、毎日の食事の支度も私とは別のものを準備しなくてはならないこともありました。
一番嫌だったのがシャワーを夜に浴びないこと。
朝にシャワーを浴びて出かけていきますが、汚れたままでベッドに寝られるのが嫌でした。
日本では靴を脱いで家にあがりますが、元夫はそれも不満気でした。
文化の違いといういうのは、一朝一夕変えれるものではありません。
このケースでもAさんの元夫さんにも悪気はなく、ただ習慣でやっているだけですのでどちらが悪いという問題でもありません。
ただ、生活していくうちにはじめは許せた事も、積み重なると許せなくなっていくこともあるでしょう。
話し合いで解決できる場合と、どうしても変えられないこともあると思います。
結婚前に同棲する期間を持てればお互いに気付きがあるかもしれませんが、
そうでなかった場合は文化の違いに気づくことすら難しくなります。
国際結婚を決意する前に相手の文化の違いを受け入れて生活していく覚悟を固める必要があるかもしれません。
言葉の壁によるストレス
Cさん 女性 35歳 フランス人
積み重さる言葉の壁によるストレスが離婚原因の一つになった。
交際中や、新婚の時には相手の言葉を理解しようとがんばれたけど、
次第に疲れてしまい、話すことが億劫になった。
国際結婚ですから、ほとんどの場合言葉の壁がどうしても存在します。
どちらの言語で会話をするにしても、ネイティブ並みに相手の言語を話すことができたと
しても、誤解やすれ違いはうまれてしまうもの。
特にこのCさんのようにお互いが第2言語を使って話している場合はもっと難しくなってきます。
日本人とフランス人(英語が母国語ではない国)が日常会話に英語を用いている場合など。
少しなら耐えられる言葉の壁も、毎日の事、日常の事となると積み重なるストレスに耐えられなくなってしまう場合があるようです。
相手家族や友人とのコミュニケーションがとれない
Bさん 男性 32歳 アメリカ人
お互いの言語に問題はありませんでしたが、日本で生活していたので、妻の家族や友達とのコミュニケーションが難しく、常に疎外感を感じていました。
結婚したら子供も含めて相手の家族とも自分の家族のように接したいと思っていましたが、叶いませんでした。
これはどちらの国に住んでいても起こり得る問題です。
お互いのコミュニケーションに問題は無くても、家族や友人となってくるとそうはいきません。
自国で暮らしている方が常に気を配り、
通訳をしたり、疎外感を感じないような工夫をすることが必要となり、相手の立場に立って考え続けることが大切かもしれませんね。
私の友人でもこの問題を解決する為に、あえてどちらも国でもない国で生活する事を決めた夫婦もいる程です。
異国での疎外感
Cさん 女性 35歳 フランス人
地元のフランスで結婚し、元主の国である日本に引っ越すことを決めました。
日本は素晴らしい国ですが、やはり自分の国で暮らすことの快適さにはかないません。
言葉もルールも全て違いますし、外出や買い物も切符を買うことすら一苦労。
次第にホームシック気味になり、相手への愛情も薄れてしまいました。
相手国で暮らすことの大変さを痛感する言葉ですね。
自分にとっては当たり前の事も、相手にとっては当たり前ではないということを肝に銘じておく必要があるのかもしれません。
宗教の問題
Aさん 女性 29歳 日本人
元夫はアメリカ人でクリスチャンでした。私は日本人によくあるいわゆる無宗教。
ことある事に神様の話になったり、
相手の家族にもクリスチャンになるように強く勧められたり、
結婚式もキリスト教に基づいた式でなくてはならなかったり、
食事の前のお祈りや、毎週日曜日に教会に行く等、挙げればキリがありませんが。
初めの頃は受け入れることが大切と頑張りましたが、次第にうんざりしてしまいました。
日本人は宗教に対して割と無頓着な方も多く、あまり深く考えだことがない方が多いのではないでしょうか?
クリスマスをお祝いした1週間後には初詣に行ける民族です。
私達日本人にはそれで良くとも、宗教を真剣に信仰している方々からすれば
ありえないとなってしまうのは理解もできます。
結婚は生活ですので、
お互いがお互いを許容しあい、歩み寄ってするものです。
日本人にはあまり馴染みのない宗教を信仰している場合には、
生活が変わってしまったり、
制約が出てきてしまうこともあるでしょう。
イスラム教では、豚肉とアルコールは一切食べない方々もいらっしゃいます。
結婚する前に相手の信仰している宗教なついて、制約についてきちんと知っておく必要がありますね。
マナーの違い
Aさん 女性 29歳 日本人
貧乏ゆすりや、咀嚼音。
平気で人前でオナラやゲップをすることにもイライラしていました。
何度言っても治してもらえず、毎日のストレスの原因になっていました。
私の夫も貧乏ゆすりをします。
きちんと説明し、嫌だということを伝えたので今ではやめてくれていますが
育った環境が違う為に、失礼になってしまうマナーも相手が不快に感じるポイントも違います。
説明しても何が嫌なのか理解できないこともあるかもしれません。
結婚を決める前に相手のマナーに対する考え方や、理解して歩み寄ってくれる姿勢があるかどうかを見てみることも必要かもしれませんね。
金銭感覚の違い
Bさん 男性 32歳 アメリカ人
共働きでお互い収入があるのに、お小遣い制を取り入れられたことに納得が行かなかった。
妻を愛していたから我慢してやっていたけど、
子供扱いされていると感じて嫌になってしまったし、自由を奪われてしまったような感覚だった。
日本人同士でも相違が多々ある金銭感覚。
文化も育った環境も違う国際結婚なら、違って当たり前ですね。
交際中なら気にならなかった部分も、結婚となると変わってしまうこともあります。
貯金に対する考え方や、車や家のローンや子供の教育費等
大きな出費や買い物も増えてくるので、
少しのズレはより大きなものに変わっていく可能性があります。
私の夫も結婚前は貯金をした事がない人でした。
夫の家族も同じ考え方で、始めは貯金をすることの意味を理解してもらうのに苦労しました。
金銭感覚のズレが離婚原因にならないように、結婚前に十分に話し合う必要があります。
日本でもモテる外国人の浮気
Aさん 女性 29歳 日本人
元夫は日本ではとてもモテました。
外見だけで、女性が絶えず寄ってきていました。
日本では外国人というだけでモテたり、かっこいいと思われがちで、浮気が簡単にできてしまう環境があるので注意が必要です。
元夫を信じていましたが、結局は浮気をされ、離婚に至りました。
これも、あるあるかもしれません。
浮気があるあるというわけではなく、日本ではやはり外国人はモテます。特に欧米の方。
自国ではモテるタイプではなくても、
日本ではチヤホヤされるケースも多々ありますので、
慣れてないことに嬉しくなって、調子に乗って浮気をしてしまうケースもあります。
これについては環境を変えることはできないので、信じることができる相手であるかを結婚前に見ておく必要があるかもしれません。
浮気はする人は何度でも浮気をしますし、しない人は一度もしない傾向にあります。
結婚前にあなたが心が信頼できる相手であるか考える必要があります。
結婚後の日本人の変化
Bさん 男性 32歳 アメリカ人
僕たちは子供が産まれる前はとても良い関係だった。
でも子供が産まれてからは妻は僕に対しての興味をすっかり無くしてしまった。
僕は子供が産まれてからも、たまにはデートを楽しんだりできるものだと思っていたけど、
変わってしまった妻が元に戻る事はなく、愛情も冷めていってしまった
アジア人の妻は子供が産まれる前は従順で天使のようだけど、子供が産まれると虎に変身する
というような意味の、アジアの妻を揶揄する言葉がアメリカにはあるそうです。
これも一種の文化の違いかもしれませんが、
日本では子供が産まれてからも、恋人気分を持続できる夫婦はまだまだ少数かもしれません。
子供が産まれるとどうしても子供優先になってしまうと思いますが、
海外では子供が生まれても恋人同士のようにデートの出かけたり、
父と母としての関係では無くお互いを最愛の人として見続けたいという考え方があります。
子供が産まれて親になってからも、パートナーへの愛情を忘れずに、
女性として男性として、自分磨きを怠らずに、恋人気分を続ける努力が必要になってきます。
もちろんその為には夫の育児への協力や、家族のサポート等が必要になってくるとはおもいますが、
結婚前に子供が産まれた後の事も一緒に話し合っておく必要があるかもしれませんね。
子供を取られてしまった
Dさん 男性 45歳 日本人
結婚してしばらくは順調でしたが、子供が生まれると
妻は子供を連れて中国に帰ってしまいました。
夫婦仲に問題があったというわけでは無く、理由も妻の両親が孫の面倒を見たがっているからという事でした。
その後、妻と子供は帰ってくる事は無く、僕は子供に会うために1年に数回中国に通っています。
離婚したら子供に一生会わせないと言われているので、なかなか踏み出せずに、5年ほど話し合いをしています。
日本で寂しく暮らしながら、ただ途方にくれています。
この問題は一言で言い切れる問題では無く、
Dさんの気持ちを考えると、胸が締め付けられる思いです。
バーグ条約という条約をご存知ですか?
バーグ条約では国境を越えた子供の連れ去りを防止しています。
しかしながら、国際結婚による子供の連れ去りは後を経たず、裁判での解決も長期間に及ぶ為、なかなか難しい問題でもあります。
バーグ条約については別途記事を作成します。
Dさんのケースでは離婚が確定したわけでもなく、
子供の親権等の話し合いも進めているわけではないので、更に難しい問題かもしれません。
これは日本と中国に限ったことではなく、
アジアの多くの国はバーグ条約に署名していないこともあり、
国際結婚して子供が産まれてけれど、
国境を超えて連れ去られてしまうケースはDさんのケース意外で私の周りの友人だけでも3件あります。
結婚をする前に子供の事、教育の事。
義理の家族の考え等の話し合いをきちんとしておくことをお勧めします。
まとめ
今回は国際結婚で離婚してしまったケースをインタビューしてみました。
国際結婚にかかわらず、結婚は幸せで素晴らしいものですが、
離婚となると、辛く悲しものになってしまいます。
離婚という選択に至らないためにも、
結婚前にきちんと見極め、お互いの将来についての話し合いや決め事をしておくことを強くお勧めします。
海外では婚前契約も一般的ですので、
一つの手かもしれません。
婚前契約についても別記事でまとめていきたいと思います。
この記事でまとめた離婚に至ってしまったケース以外でも
結婚に障害はつきもの。
失敗例からしっかりと勉強して、
国際結婚がより良いものになることを願っています。
この記事が少しでも国際結婚を考えている方のお役に立てたなら嬉しくおもいます。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
今回辛い経験にもかかわらず、インタビューに答えてくださった4名の方々。
本当にありがとうございました。