こんにちは!せんりです。
突然ですが皆様。奨学金って借りていましたか?
今回は国際結婚したことで巻き込まれた、本当に怖いアメリカの学生ローン事情の実体験をまとめていきます!
目次
アメリカの奨学金(学生ローン)事情
日本では返済義務のある奨学金も、返済義務の無い奨学金も、
【奨学金】と呼ばれますよね?
アメリカでは、返済義務の無いものだけが奨学金とよばれ、
返済義務のあるものは学生ローンもしくは教育ローンと呼ばれます。
軽く説明しますと、
日本の奨学金の金利の平均は0.2%から0.35%です。
アメリカの学生ローンの金利は7%
えぇっっっ?!ってなりません?
さらに衝撃の事実を箇条書きにしておきます。
・アメリカの70.7%の学生が何らかの学生ローンを利用している。
・アメリカ私立名門大学の学費は年間500万円以上にもなる
・300万人以上の高齢者(60歳以上の方々)が学生ローンを未だに返済中。
・学生ローンを借りている人の200万人以上が1060万円以上、
41万5千人以上が2000万円以上の借入をしている。
・2023年までに、40%以上の学生がローン返済できなくなるといわれている。
・29秒ごとに1人が学生ローンの普段により生活が破綻している。
・滞納すると、年間11.5%の滞納金が発生する
本当に怖いですよね。
日本に生まれてよかったと思った瞬間でした。
メモ
※詳しいアメリカの奨学金事情、学生ローンについては
別記事で全力作成中です。少々お待ちください。
金利7%、残金約800万円の学生ローンを6年間滞納した結果
それではここからが体感談です。結果からお伝えしますと、
私の夫が持っていた学生ローンは残り約800万円(約73522ドル)
6年間の滞納金でプラス732万円
よって残りの学生ローンは1532万円、しかも金利が7%。
単純計算で毎月9万円返済しても金利分の支払いしかできず、ローンは一切減りません。
ローン会社に何度も問い合わせをし、ローンの返済を再開したい旨を伝えつづけました。
結果!
320万円(29350ドル)を90日以内に返済すれば、完済したという事にします。
という回答を電話で頂きました。
1532万円が320万円?!
え?えー!?ん?いや、意味がわからない。
と思いましたが、ありがたくその条件で返済させて頂く事にしました。
なぜそんな事になったのか。経緯を説明していきます!
学生ローンの返済額が約1200万円減額された経緯
学生ローン返済が止まってしまった編
さて、私の夫はアメリカ人です。4年生私立大学を卒業しています。
例に漏れず、1000万円近い学生ローンを持っていました。
そこから少しずつ返済し、残り800万円ほどになっていたところで、
念願の日本での仕事が決まり、日本に引っ越してきました。
アメリカの学生ローン会社(私の夫のローンを扱っている会社)では、
海外からの振り込みや入金を一切受け付けてもらえず、
初めの頃は義理母に送金して、振り込みをしてもらうというスタイルで返済していたそうです。
その後、義理母が入院することになり、返済がストップしていまいました。
そこで、ローン会社に返済方法を問い合わせるも、たらい回しにされ連絡を待つように言われたそうです。
その後いくら待っても連絡がくることはなく、何度か問い合わせたようですが、
その度に待つように言われ、次第に忘れてしまったそうです。
800万の学生ローン忘れる?!信じられない!?
と思いましたが、今回の学生ローンの問い合わせもかなり難航し、たらい回しにされ、連絡を待っても来ず。
という感じでしたので、あながち嘘では無いのかなと感じました。
話を聞いていくと日本に住んでいるアメリカ人の友人も、ローンの返済がと止まっている人がいてよくある話のような感じで話していました。
学生ローン滞納が発覚した編
私が夫の学生ローンの存在を知ったのは、
結婚した後です。結婚式から1年以上経っています。
アメリカはタックスリターンという制度があり、
アメリカ人である以上、世界中どこに住んでいても、アメリカに確定申告をして必要であれば納税する必要があります。
まず夫はそのタックスリターンを日本に住んで居てもやらなくてはならないという事を知りませんでした。
私の会社の上司がアメリカ人で、
その上司からタックスリターンの話をされて、そこで初めて知るという形でした。
タックスリターンも6年間していないとなると、ペナルティが発生したり、
アメリカに帰ろうと思った際に私のビザ申請等に不利が生じてしまう為、
今からでも遡ってやろうという事になり、書類を作成していました。
メモ
その時に、夫は学生ローンの存在を思い出し、
真っ青な顔で告白してきました。
当然私は激怒。
借りたお金は返すのが当たり前。
それを忘れてしまう神経がわからない。
そんな大金の事を言わずに結婚するとかありえない。
去年の結婚式で貯金ほとんど使って、1年かけてやっと戻ってきたところなのに!
というようなことを怒りながら伝えた気がします。
(衝撃的すぎてあまり覚えてない)
丁度マイホームの購入を考えて動き始めていたところでしたが、それも全て白紙に戻しました。
学生ローン返済のための作戦を立てる編
学生ローンの日本からの返済方法や、滞納金等のペナルティ、救済プランの申請方法等について
ひたすら調べて勉強しました。
そこで勉強した事が、この記事の冒頭部分で少しだけ説明したアメリカの学生ローンの怖さです。
さらに滞納してしまった事で、夫のローンの権利を待っている会社が
学生ローンを管理する会社から、借金取り専門の会社に変わってしまっていました。
その会社がローン返済できない人向けの救済プランを打ち出していて、
その救済プランは
月額給料の25%の返済を10ヶ月続けると、その後は返済額を月額3万円程(借り入れ額による)にする事ができるというもの。
上記でも説明しましたが、
月に9万円の返済でも金利しか減らない金額の学生ローンをもっています。
3万円の返済ではローンが終わるはずもなく、
これは言い換えれば、死ぬまで払ってくださいねという意味です。
この救済プランを使って、死ぬまでローンを払い続けるか。。
もしくは
踏み倒して日本以外の国で暮らすかという選択がチラチラと頭をよぎりました。
今まで6年間払ってなくても、督促状も催促もないのです。
もういっそ忘れてしまおうか
という悪魔の囁きがずっと頭から離れませんでした。ロシアに引っ越そうかとか、、笑
本番のボルシチとピロシキ(ロシア料理です。)もいいかも!
とか現実逃避な思考回路になってました。
そんなこんなで、情報収集をしながら1週間程は生きた心地がせずに生活していたと思います。
これが丁度私がブログを始めた時期くらい。2021年1月から2月のくらいの出来事です。
腹を括ってローン会社に問い合わせる編
悩んだり、情報収集している時間にも、学生ローンは増えていきます。
2人で話し合い、救済プランを使って返済していく事にきめました。
一生払うとしても、最初の10ヶ月が終われば、あとは毎月3万ずつくらいになる。
毎月プラス3万円を稼いでいけるようにお互いに仕事を頑張ろうと決めました。
救済プランの最初の10ヶ月は月額給料で計算されます。
それが夫婦合算での計算となるなら、一旦離婚しよう。と二人で決めてました。
一生払い続けるのであれば、払う金額を最小限にする為にやれる事をしようという方針を硬めました。
ここまでくると、早く返済を始めたいという気持ちでした。
ローンの残金も全てクリアにして、一生払い続ける覚悟ができていました。
ローン会社の女性から言われたこと編
何度も問い合わせの電話をして、
4回程たらい回しにされ、やっと本物のローン担当者と話すことができました。
時差がありますので、こちらは夜中の12時くらいに国際電話で電話をかけまくりました。
(電話代だけで1万円超えました。)
まず電話をかけた時点で、
ここは借金取りの会社である
会話は録音されているし、ここで話したことがそのまま公約になる
といった旨の電子音が流れました。怖い怖い
夫が電話で会話をして、私は電卓、メモ、ドル円の計算アプリを片手にスタンバイしていました。
そして感じの良さそうな、でもどこか厳しい雰囲気の話し方の女性が電話口に出ました。
(スピーカーホンで話しています)
〜以下電話の内容〜
まず、ソーシャルセキュリティナンバーを教えてください。
あなたの残りの返済額は〇〇○○ドル(やはり1500万円くらいの金額でした。)です。
現在はコロナの影響で、2021年9月まで学生ローンの支払いを止めても良いことになっています。
それでも支払いを再開しますか?
まず、初めにお聞きしますが、90日以内に全ての金額を支払う事はできますか?
では90日以内に59800ドル(650万円くらい)支払うことはできますか?
では、90日以内に29350ドル(320万円くらい)支払うことはできますか?
救済プランですが、10ヶ月間、月額給料の25%の支払いを〜〜〜以下省略
320万円支払ったらどうなるか聞いて!
90日以内に320万円払えたらどうなるんですか?
あなたはローンを完済することができます。
本当に?90日以内に320万の支払いをすればローンが完済できるんですか?
この6年でハリケーンやコロナ、政府の方針の転換等、色々な要素を含めまして
一括で払える場合のみ、この計算になってます。
320万円90日以内に返済します。
では、内容の証明をアメリカのご家族のもとへ郵送しますのでご確認ください。
ありがとうございました。
〜電話終了〜
電話を切ってからもしばらく意味がわからず、二人とも放心状態でした。
喜んでいいのかどうかすら、わからない状態でした。笑
信じていいのか、詐欺ではないのか、
ものの数分で、1000万円以上のローンが減額されることなんてあるのか?
しかも650万の提示はなんだった?!
疑問しかありませんが、実際に起こったことです。
インターネットで調べてもこのような話はみつけられず、
本当に半信半疑でした。
結果、無事に内容証明の書類が義理母の元へ届き、記載されていた電話番号に電話をかけることで、
きちんと政府に認められている会社で、詐欺ではないことも確認できました。
320万円も無事に用意することができ。
その支払いを明日する予定です!
長く苦しい戦いでした。。
最後まで気を抜かずにきちんと支払いたいと思います!
まとめ
アメリカの学生ローン事情の闇も含め、日本では信じられないような事が世界では起こっています。
私にとっての衝撃体験を記事にすることで、もしかしていつか誰かの力になれるかもと思ったからです。
実際に夫のローンが1200万円以上減額された詳しい理由も何もわかりませんでしたが、
今回私達に起こった事は嘘のような事実であり、
同じような経験をしている人も少ないのではないかと思ったのも一つの理由です。
あれだけ思い悩んだ学生ローンから解放されることができて嬉しい気持ちはもちろんありますが、
理由がわからない為、腑に落ちてない部分もあります。
勢いで書いてしまった為、わかりにくい部分があるかもしれません。
最後まで読んで頂き本当にありがとうございました!
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